物流

在庫の最適化と管理コストと循環

先日の記事でも書きましたが、僕は出荷の拠点を2つ持っています。
コストを抑えるため、専用の倉庫を借りている訳ではないので
1つ1つの拠点は大きい訳ではないのですが、それなりの物量に達しています。

昔はどんどん商品種類を増やして売上を上げる必要があったのですが、
ある程度の売上を上げる事ができるようになり、むやみやたらと商品種類を増やす事はもうできません。

うちの店では物流作業を専門業者に依頼していません。
専門業者に依頼をするとコストが大きいので1つの拠点では福祉施設に作業を依頼しています。

自分で1から教育をする大変さはありましたが、
そのリターンは間違いなくあると言い切れます。

反面、在庫の保管スペースや人的リソースの制約もあります。
ただ、これはまあ工夫次第でいくらでも解決できるのですが、

そういった規模の拡大に様々なコストと時間をかけるよりも現在の規模感をキープしたまま
今以上の売上を立てる事ができるようになることで
経営的なリスクを減らし、利益率の向上を見込めます。

ちなみに僕は売上をどんどん上げていく事よりも
圧倒的に利益を上げていく事を追求する派です!

商品種類が増える事のデメリット

商品種類が増える事=在庫数が増える事です。
在庫が増えると保管する倉庫のコストが増えます。

他にも出荷をする際のピッキング(商品を探す)手間が増えるので
間接的に物流のコストを上げる事になります。
また、同じ商品を100個出荷するのと
全く別々の商品を1個ずつ計100個出荷するのはどう考えても
前者の方が効率が良いですよね?

商品に対する個別具体的で難しいお問い合わせが来たときにも
売れ行きの悪い商品の場合は仕入元などに確認をしたりする手間が増えます。

商品種類が多いとこういった見えない管理コストが積み上がってしまうんですよね。

循環を意識する

商品種類を増やしても全ての商品がまとまった利益を出してくれるぐらい
売れていればいいのですが、(基準はその店の規模感によって変わります)
実際にはそうはならず1部の売れ行き商品が大部分の売上を支える事になります。

残りのあまり売れない商品をその時々の規模感に合わせて削減していく事が大切です。
健康な体を目指すにはムダな脂肪を落とさなければいけないし、体にとって不要な物は
排出しなければならないのと同じです。

お金だって一緒だと思っていて、ひたすらに預金の残高を増やしても事業の規模は大きくならないです。
増やしたお金は全て手元に残すのではなく、新しい従業員に投資したり、設備に投資したりして
お金を回した結果として利益は雪だるま式に大きくなっていきます。

これらの事は一言で『循環』と表現ができます。
循環は体だったり、自然だったりあらゆる物に共通する機能です。
ビジネスでも循環の機能が死んでいれば体同様に死んでいくでしょう。

INとOUTのバランス

僕にとっての今の課題はこの3つです。

  1. 死に筋の在庫を削減する
  2. 既存の商品の売れ行きを最大化する
  3. 新しく商品を増やす

ブームが過ぎていたりそもそも需要がなくなっている様な死に筋の商品や
頑張って売上を改善したとして今の規模感で満足できる売上に達しない商品は
とっとと売り切ります。

既存の商品でよく売れている商品や死んではいないけれど、よく売れている訳でもない
そんな商品に対しては商品ページの改善を行って売上を最大化する努力をします。
それでも今の規模感に対して満足ができる売上レベルに達しない場合は
更に規模感が大きくなった時に削減をする対象となります。

死に筋を削減し、ある程度売上の最大化が行えている状況であれば新しい芽を育てるために
新商品を追加します。
この際、優先度としては以下の順番で行います。

  1. 既存の売れ筋商品の関連商品
  2. 今度有望であろう新しい市場

既存の売れ筋の関連商品は既に知り得ている市場なので
比較的スムーズに進みますが、
新しい未知の市場は少し時間がかかってしまいますので。

そしてまた、『1,死に筋の削減をする』に戻るの繰り返しです。

循環というのは普段の生活でも当てはまります。
日々発生する細かなタスクや、いらない物などどんどん処理して排出する習慣をつけましょう。

うちの親なんかは、いらない物をどんどん溜め込みます。
使うかもしれないと言って僕が物心ついた幼少期の頃からある物で未だに使ってないものも・・
それらが家のスペースを狭くしていたり、物が多いのでよく物を無くします。
本人は気づいていませんが見えないコストを払い続けているんですね。

まあかく言う僕自身も徹底できている訳ではありませんし、
ミニマリストと言われる人たちの様に極端にやる必要はないと思います。
本人が良いと思っているので本人の自由で良いと思いますが、
少なくとも事業をしている人は間違いなく意識をする必要があるでしょう。

ここで言う循環とはINとOUTをしっかり行うというような意味合いで使ってますが、
うちの親のケースのようにOUTが機能していない、で結果としてINにもエラーが生じてる
イメージですが、そういう人達は新しい情報に疎いですね。
物だけでなく情報に対しても古い物を捨てられないので
今の時代に対して適合ができない。

反対にミニマリストの人たちは 『モノを持たない暮らし』 とキャッチコピーがあるように
最初はいらないモノをOUTするんでしょうが、本質的には
新しいモノをINしない考え方だと思います。

身の丈にあったモノだけ身近においておくというのは素晴らしいと思います。

しかし、ビジネスの規模を大きくしていくという前提がある場合においては
過度なINのシャットアウトもビジネスを停滞させます。

これらはバランス感覚を持って自分の目標に則したINとOUTを意識するようにしましょう。

 

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